小さな絵本から、台所の学びが始まる
図書館で手に取った一冊の絵本。
農文協『保存食の絵本3 米・麦・豆・いも』(こしみずまさみ/へん おかたさとの/え)は、やさしい言葉と素朴な絵で昔ながらの保存食の知恵を教えてくれる本でした。
保存食というと少し難しそうに感じるけれど、この絵本には子どもと一緒に楽しめる工夫がいっぱい。
季節の手仕事を、もっと身近に、もっと自由にしてくれる一冊です。
ページをめくるたびに、どれも試してみたくなる。
そんなレシピの中から、今回は「焼きだんご」を子どもたちと一緒に作ってみました。
焼きだんごの作り方 絵本から学ぶ、やさしい保存食レシピ
【材料】
- 上新粉:100g
- 熱湯:90g
- しょうゆ:適量
とてもシンプル。スーパーで手に入る上新粉とお湯、しょうゆさえあればすぐに作れます。
【作ってみたレポート】
1.上新粉に熱湯を加え、箸で混ぜる
手でさわれる温度になったら、手でよくこねます。


2.だんごを丸める
子どもたちが楽しそうに、まるまるころころ丸めます。

3.蒸す
蒸し器にぬれ布巾を敷き、だんごを並べ30分ほど蒸します。

4.冷まして串に刺す
竹串に3〜4個ずつ刺します。子どもたちはこの工程も気に入っていました。

5.焼く→しょうゆを塗る→さらに焼く
フライパンで表面を軽く焼き、しょうゆを塗ってさらに焼きました。
香ばしい香りが立ちのぼります。

焼きたてのだんごの味は、特別なごちそう
できあがった焼きだんごは、香ばしくて、もちもちで…なんとも言えない素朴なおいしさ。
「うまっ!」と子どもたちが笑顔になる、その顔が何よりのごちそうでした。

素材を加工する面白さ、作る楽しさ、台所の知恵を体験できました。
一緒に絵本を読んで、台所に立つ時間は、学びというより、ひとつの思い出になった気がします。
保存食の絵本は、子どもと一緒に読める台所の教科書
『保存食の絵本3』には、今回作った焼きだんご以外にも、
- あられやかきもち
- 干し納豆
- 金山寺みそ
- さつまいもの水あめ
など、子どもと一緒に作れるレシピや暮らしのヒントがたくさん。
「保存食」という言葉が身構えるものではなく、日常の中にある、やさしい知恵として伝わってくるのがこの本の魅力です。
まとめ 台所から始まる、親子の学びと楽しみ
絵本を読みながら、いっしょに作って、味わう。
そんな時間が、特別な記憶になっていきます。
今回は「焼きだんご」と通して、
上新粉の扱い方、蒸すという手間の楽しさ、しょうゆの香ばしさ…
いろんなことを子どもと一緒に感じることができました。
保存食ってむずかしくない。
米、豆、いもがあれば、ちいさな台所でも、できることがたくさんあります。
『保存食の絵本』は、
そんな暮らしの原点をそっと思い出させてくれる、あたたかな一冊でした。
P.S.『保存食の絵本』は1巻〜5巻まであるようです。
他の巻も、どんな知恵が詰まっているのか…
とても気になります。
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